歯茎が痛い、眠れない原因と対処法~歯髄炎・その他~

先日、親知らずを抜いてきました。親知らずが真横に生えていたので、抜歯の際、歯茎を切って骨も削る必要がありました。そのため、ここ数日は歯茎が痛くて口を開けるのも食事をするのも一苦労です。
とはいえ歯茎が痛いから眠れないというほどではないので、寝るときの向きを気を付けて、痛み止めを飲んでさえいれば通常通り眠ることが出来ています。
にもかかわらず、「歯茎痛い 眠れない」というキーワードで調べものをしている方が少なからずいるようで、眠れないほどの痛みとはどれほどのものなのか想像して落ち着かなくなっています。
そのうち、反対側の親知らずも抜く予定なので歯茎が痛くて眠れなくなった時のために対処法を調べておくことにしました。
今回は歯茎が痛くて眠れない原因や対処法についてまとめます。
Contents
歯茎が痛む原因
歯茎が痛む原因は歯茎そのものが原因の場合と歯そのものが痛む場合とあります。
歯茎が痛む
歯茎が痛む場合は
- 歯周病
- 親知らず
- 口内炎
- 口内のやけど・傷
- 虫歯などの詰め物が取れる、食べ物の破片が歯茎につまる
- カンジダ菌
- 歯の根に膿が溜まっている
- 歯が折れている、欠けている
などが原因として考えられます。歯茎そのものに原因がなくても歯に何かトラブルがあって、神経に影響が出ている場合は歯茎にも痛みを感じることがあります。
病気系~歯周病・根尖病巣・カンジダ菌~
歯周病で歯茎が炎症することで痛みを感じたり、歯の根っこ部分に膿が溜まる病気によって腫れたりして痛みを感じることがあるようです。また体の免疫力が低下していると皮膚や粘膜に存在するカンジダ菌が増殖し、ヒリヒリとした痛みが起こることがあります。
親知らず
親知らずが歯茎から顔を出す時に前の歯を押していたり、歯茎を突き破る時に痛みを感じます。それに乗じて歯茎が炎症し、腫れることもあります。
親知らずはまっすぐ生えていないことが多いため、歯ブラシが届きにくく磨き残しの原因になります。磨き残しがあると虫歯や歯周病の原因にもなるため、症状が悪化する前に抜歯などの治療をする必要があります。
(ちなみに親知らずがまっすぐに生えておらず切開が必要になった場合は治療後も痛いのでお気をつけて。)
親知らずについてはこちらにも書いています。
→親知らずは肩こりに関係するの?理由や親知らずの抜歯について
口内炎
口内炎ができると食べ物を食べにくくなったり、すっぱいものが沁みたりすることがあります。唇の内側に出来た口内炎も同じですが、歯茎に口内炎が出来ると唇の内側に当たってしまうため痛みを感じやすいです。
口内炎のサイズは小さいものから大きなものまで様々ですが、ビタミン不足などが考えられるため、積極的に摂取しましょう。
虫歯の治療後の詰め物が取れる、食べ物が詰まる
虫歯治療の詰め物が取れてしまった場合は今まで覆われていた部分に刺激が与えられるため、沁みたり痛みを感じたりします。また食べ物が歯茎の隙間に入りこんで痛みを感じることもあります。
口内のやけどや傷
熱いものを食べた時や堅いものを食べた時、歯茎に傷がつくことがあります。その傷が痛みの原因です。
歯が折れている、欠けている
歯が折れたり、欠けていたりすると断片で歯茎を傷つけることがあります。不安定になった歯が歯茎を刺激して痛むこともあるため、少し欠けただけだったとしても大ごとになる前に歯科を受診しましょう。
歯が痛む
歯そのものが痛む場合は
- 歯髄炎
- 虫歯
- 知覚過敏
などの原因が考えられます。冷たいものや熱いものを食べたとき、食事をしたときなど歯があたったときにだけ痛みを感じるのであれば初期の虫歯や知覚過敏が考えられます。(知覚過敏は痛みを防ぐことができる歯磨き粉も市販されているので、自分でも対策が可能です。)
しかし何もしていないのに眠れないほど歯や歯茎に痛みを感じるのであれば、歯髄炎の可能性があります。
歯髄炎(しずいえん)とは
歯髄炎は歯の中にある神経が刺激されて炎症を起こし、痛みを感じる症状です。まれに痛みが少ないものもあるようですが、一般的には激痛を伴うとされています。
歯髄炎の原因
虫歯菌によるものが多く、長く放置してしまった虫歯が奥深くの歯髄まで到達することで歯髄炎となります。激痛を感じるほどの歯髄炎が起こった場合、神経を抜いて痛みを感じなくする治療が必要です。
歯髄炎は血液の流れに合わせてどくどくと痛みます。
歯髄炎の対処法
歯髄炎によって痛みを感じた時の応急処置としてあげられるのは
- 痛み止めを飲む
- 炎症している歯の周辺を冷やし、血流を抑える
- 噛まない・刺激しない
です。
痛み止めを飲む
歯髄炎によって歯茎が痛んで眠れないのであれば、市販のものでもよいので痛み止めを飲んでおきましょう。そのまま放置するのは厳禁ですが、痛みを感じたままだと生活しづらく眠りにつくのも難しいからです。
血流を抑える・冷やす
歯髄炎は血流の流れがよくなった時に起こります。そのため、痛む部分を冷やすことで痛みを緩和することが出来ます。
頬に冷えピタや保冷剤を充てるとよいでしょう。
噛まない・刺激しない
歯髄炎で歯茎に痛みを感じている時、何かを噛んで痛みが強くなるのなら、なるべく噛まないように気をつけてみましょう。堅いものは避け、ゼリーなどの咀嚼が必要ないものを摂るのがおすすめです。
いずれの方法も応急処置でしかありません。放置しても治ることはありませんので、歯医者さんへ急ぎましょう。
歯茎が痛くて眠れない時の原因・対処法まとめ
- 歯茎が痛む原因は歯が痛む時と歯茎そのものが痛む時がある
- 歯茎が痛くて眠れない時の原因は歯髄炎の可能性がある
- 歯髄炎で歯茎が痛くて眠れない場合は、痛み止めを飲む、冷やす、噛んで刺激しないように気をつけつつ、なるべく早く歯医者へ