肩こりと顎って関係あるの?~顎こり・顎関節症~

ふと気が付くと歯を食いしばっていることってありませんか?
みなさんが歯を食いしばっている時はどういう状況でしょうか。私は最近、浅い眠りから目が覚めたとき、顎にぐっと力が入っていることが多いんです。
それに気が付くと顎は痛いし、歯にもよくなさそうだしなんとなくスッキリしない気持ちになります。
ところで、顎に力が入っている時は全身に力が入っている時だとご存知でしたか?
人間が力を入れるとき、口を開けた状態だと力がちゃんと入れられないんだそうです。
無意識のうちに顎に力を入れてしまっている状態は全身が緊張した状態とも言えます。
自分で気が付かないうちに疲労が溜まってしまうということでもあるようです。
全身に力が入っているということは肩こりにも関係があるということ。
ただでさえ、慢性的な肩こり持ちなのに顎こりも加わって、肩こりが悪化するなんて!
しかも顎の筋肉にこりが溜まることで、エラが張って見えたり、顔が大きくなったりしてしまうことがあるんだとか。
顎に力を入れる、歯を食いしばった状態というのは歯や歯茎にとってもよくない状態。
口内環境を悪くしてしまう原因になるので、なるべく早く改善する必要がありそうです。
顎のこり以外にも顎関節症など顎関節に関することは肩こりに密接に関係しているとか。
そのため、今回は肩こりと顎の関係についてまとめます。
顎のこりのほぐし方についても触れていくので要チェックです。
Contents
顎に力が入っている?
以前から顎に力を入れていると感じることはあり、顎に力が入りやすくなっている時は
- 疲れている時
- ストレスが溜まっている時
だと考えています。
数年前にカイロプラクティックの小顔矯正に通っていたことがあり、その時も「顎に力が入っている」「顎が凝っている」と言われていました。
普段から顎に力を入れる癖があったようで、無意識のうちに顎にしわを作っていることも多かったです。
そのため、よく「顎に梅干しを作っている」と言われていました。(笑)
(そして唇がとんがっていることも多いですね。苦笑)
顎の筋肉
力を入れる時は歯を食いしばるイメージがありますよね。そうなんです。力を入れるためには口を開けたままでは力をいれられないんですよね。
スポーツ選手は歯並びが綺麗な方がよいという話を聞いたことがありませんか?
特に瞬発力が必要なスポーツなんかは歯の矯正をしている選手を見かけることも珍しくありません。
歯並びが良い方が筋肉にスムーズに力が入って、よりパワーを出せるということのようです。
顎の筋肉は全身の筋肉とつながっており、顎に力が入っていると体全体に力が入りやすくなります。
私が歯を食いしばって寝ている時は、目が覚めても全身が疲れているような感覚に陥ることがありますが、みなさんはいかがですか?
恐らく歯を食いしばっていたり、顎に力が入っていると感じている時はリラックスとは程遠い状態なのではないでしょうか。
カイロプラクティックの担当のスタッフの方にお話しを聞いたところ、口をポカーンと開けている状態が一番力が抜けているんだそうです。
とはいえ、口呼吸は空気中の細菌が口内に直接入ってしまうため、人体にとってあまり良いとは言えません。
鼻呼吸の方が体に悪影響は少ないのは確かなのですが、口の中で歯を食いしばる必要はどこにもないんです。
イメージは口を閉じて、丸いものを口の中に入れているような状態。
口をポカーンと開けた状態で、唇をくっつけて閉じるといい感じに力が抜けたまま口が閉じることが出来ます。
その状態を維持するのが一番理想ですね。
顎の筋肉には食べ物を咬み切るための筋肉と舌を動かす時の筋肉などがあります。
顎のこりと肩こり
肩こりが治らないという人の中には顎のこりが原因になっていることもあるようです。
顎に力を入れると首筋にも力が入りますよね?首と肩の筋肉は当然つながっているし、首がこれば肩もこります。
顎に力を入れやすい人は肩こりがしやすいとも言えそうです。
顎関節症
顎関節症は口を大きく開くと痛みを伴ったり、かくかくと違和感を感じたりする症状です。
ひどいと顎が外れてしまいひどい痛みを伴うことがあります。
この顎関節症も顎だけの問題ではないようです。
顎関節症によって肩こりが引き起こされているケースもあるんだとか。
顎関節症になると、顎の筋肉が常に緊張状態になってしまうのだそうです。
無意識に力を入れているのと同じ状態になってしまうということですよね。
そうなると当然、首や肩の筋肉にも影響し、肩こりを引き起こします。
顎関節症が原因で起こる肩こりには特徴があるようですので、ご紹介しておきます。
顎関節症で起こる肩こりは
片側だけ特にこる。
大抵の場合、肩こりや首こりは左右対称に出る場合が多いように思います。顎関節症の場合は首や肩が片方だけ凝ってしまうという特徴があるようです。
左右で目や口角の高さが違う
顎関節症が顎の関節、筋肉のバランスがくずれている状態なので、その他の部分も左右非対称になってきてしまいます。
歯ぎしり、食いしばりがある
歯ぎしりや食いしばりは私自身にも当てはまるわけですが、顎関節症は顎の筋肉が緊張状態にあるわけですから、歯ぎしりや食いしばりも起こしやすくなるので当然と言えば当然です。
ストレートネック
ストレートネックは肩こりや首こりだけでなく顎のこりも関係しているようです。
スマホの見すぎや長時間のパソコンなどが原因で起こるとされているストレートネック。
寝るときに枕ではなくタオルを巻いたものを首に置いて寝るとストレートネックが改善できるそうなので、試してみる価値ありそうです。
効果が出るまでに1ヶ月ほどかかるそうなので、根気強く頑張りましょう。
顎関節症の一般的なチェック
自分ってもしかしたら顎関節症?と思っているあなた。
一般的なチェック項目として下記が挙げられるそうです。
- 顎を大きく開けたとき右と左で開けやすさに差がある、片方が開けにくいと感じる。
- 鏡を見ながら大きく口を開けて、ゆっくり閉じます。口を閉じるときに顎がスムーズに締まらず左右に揺れる。
- 口を開けたり、閉じたりするとカクカク音がなる、スムーズに動かない。また痛みを伴う。
- 舌を出したとき、まっすぐに出ていない
- 咬むと顎に痛みを感じる
- 耳の穴に指を入れ、口を開閉すると痛い
- こめかみ、頬下を押すと痛む
- 朝など口が開かなくなる
いくつあてはまりましたか?
当てはまるものが多い人ほど顎関節症である可能性も高いです。
痛みを伴うので、顎関節症が原因で起こる肩こりや頭痛も心配です。
早めに病院へ行き、治療を行いましょう。
顎のこりほぐし
顎のこりをほぐすためにはマッサージが有効!
とのことで、カイロプラティックスのスタッフさんに教えていただいたマッサージを紹介します。
やり方はとても簡単なので仕事や勉強の合間にもすぐできます。
まず口を閉じて歯を噛み締めると上顎と下顎の境目で盛り上がる部分があると思います。
ちょうど顔のエラの骨がある部分です。
その辺りでゴリゴリと固くなっている部分がありませんか?
これが顎がこっている証拠なのだそうです。
このゴリゴリを人差し指、中指を使ってほぐします。
ただやってみて痛みを感じる時は無理にやらないようにしてくださいね。
マッサージをするとき、顎に力が入ったままだとあまり意味がないので、口をポカンとあけて力を抜いた状態でやると良いようです。
また顎の中央部分。
私がよく梅干しのようなシワを作ってしまう部分のことですが、ここも意外にこりがたまっているようです。
ここは顎の力を抜いて口を開けた状態にする
顎の真ん中に手のひらを当ててぐるぐるまわす
これだけでマッサージになるとか。
劇的にこりがほぐれてるのかというと実感があまりないのですが、結構気持ちが良いです。
普段から顎に力をいれやすい人は顎の力を抜くきっかけになるので、定期的にやるとよさそうです。
マウスピース
歯を食いしばる癖や歯軋りをしてしまう人は歯そのものにダメージを与えてしまうので、知覚過敏などの原因になるそうです。
知覚過敏など歯に現れる症状は自然に治ってはくれないので、それ以上悪化する原因を作らないことが大切です。
そのため、マウスピースを作るのをおすすめされました。
歯医者さんなどで作ることが出来るとのことですが、当然ただではできません。
歯医者さんでマウスピースを作るメリットは
自分の歯にあったものが作れるということです。
メンテナンスについても専門家に相談できるというのは心強いですよね。
とはいえ、歯医者さんでマウスピースを作ればそれなりにお金がかかります。
市販品でも手にいれることは出来るので予算が心配な方はそちらを検討してみてください。
ないよりはマシなはずです。
私が以前試したのは形状記憶型のマウスピース
マウスピースのベース部分をお湯で柔らかくしてそれを噛むことで自分専用の形にします。
簡単に出来るのでおすすめですが、毎回同じ場所にセットするのが難しく違和感を感じやすいこと、管理が自己流になるため不衛生になりやすいのがデメリットでしょうか。
ただ値段は1000円以内で購入できるので、手軽に試せる点は美点ですね。
肩こりと顎にきび
肩こりと顎のにきびは直接関係ないんじゃないの?と思われる方もいると思います。
しかし、肩こりも顎周辺のにきびも血行不良が原因で起こります。
血液の循環が悪ければ、老廃物がきちんと流れず、また栄養も行き届かないためこりの原因やターンオーバーの乱れにつながってしまいます。
肩こりと顎にきびは決して無関係とは言えないのです。
いずれにしても血行をよくするというのは第一優先でするべきことです。
血液循環が悪いと他にもたくさんの悪影響が出てしまいます。
ゆっくりお風呂に入って体を温める、しっかりと睡眠を取るなど、薄着を避けるなど体を冷やさないように工夫しましょう。
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