開脚が出来ると頭痛が治る?開脚で得られるメリットについて

「どんなに体がかたい人でもベターッと開脚できるようになるすごい方法/泉栄子著」という書籍がベストセラーになってから、開脚が出来るようになることで得られるメリットについて注目が集まっているように思います。
私も昔はそこそこ体が柔らかく180度近くまで開脚できたものですが、(あくまで180度近く)最近は運動不足で180度開脚に挑戦しようものなら、痛みで大変なことになりそうです。
開脚なんて出来なくても生きていけるしーと高をくくりたいところですが、開脚が出来るようになると頭痛の解消が期待できると小耳にはさみました。
普段から肩こりや頭痛に悩むことが多い私にとって、頭痛が解消出来るなら話は別です。
今回は開脚が出来るようになることで、得られる効果、頭痛が解消出来る理由、開脚が出来るようになるストレッチなどについてまとめます。
開脚とは
書籍の影響か「開脚」と聞くと左右の開脚をイメージしてしまいますが、開脚は足を前後に開いた場合も開脚といいます。
左右の開脚と前後の開脚では伸びる筋肉が異なります。
左右の開脚では内ももの筋肉が伸び、前後の開脚では前に出した足の太ももの裏(ハムストリングス)、後ろ側の足は大腿四頭筋という筋肉が伸びます。
左右の開脚が出来る方でも前後の開脚が出来ないという方は珍しくないようなので、開脚ストレッチを行うのであれば、両方行う方が理想的かと思います。
開脚が出来るようになることで得られる効果
開脚が出来るようになるとどんな良いことがあるのでしょうか?
股関節の柔軟性が高まる
開脚が出来るようになると、股関節の柔軟性が高まります。あまり知られていないかもしれませんが、股関節が固くなっていることが原因で起きている体の不調もあるのだそう。
例えば、
- 下半身太り
- XO脚
- 冷え
- 生理痛
- 顔のゆがみ
などがあるそうです。これらの項目を見たとき、骨盤のゆがみで起こる不調と似ているなーと感じた方はとてもするどい!
股関節とは骨盤と大腿骨のつなぎ目なので、股関節がずれれば、骨盤もゆがむので、両者は深い関係があります。
そして、骨盤だけでなく肩甲骨など上半身の骨もゆがんでしまいます。
骨盤や肩甲骨のゆがみを改善するためには股関節の柔軟性を高めることが必要なんですね。
また、股関節のゆがみを引き起こす習慣として挙げられるのは「足組み」「片足重心」「横座り」「あぐら」などです。
無意識に癖になっている人も多いものですので、意識して改善してみましょう。
開脚が出来るようになると
開脚が出来るようになると、股関節回りの血液循環やリンパの流れが良くなります。そうなると、
- 冷え
- むくみ
が改善されるので、冷えが原因で起きていた、
- 生理痛
- 生理不順
- 便秘
が解消され、むくみが原因で起こっていた
- 下半身太り
が解消されます。
その他、下半身のこりをほぐすことができるため、リラックス効果を得られるそうです。
加えて血行がよくなることで全身に栄養が十分に行き届くようになるため、肌あれ改善の効果も期待できるとか。
女性にとって嬉しい効果ばかりなので、女性の間で開脚ストレッチが話題になるのもわかる気がします。
しかも道具を買ったりしなくてもよい準備いらずな面も非常に魅力的ですよね。
結局、開脚が出来るようになると頭痛は解消されるの?
開脚で得られるメリットをさがす中で頭痛解消について深く触れているものは見つからず、、、。
開脚が出来るようになっても頭痛は治らないってこと?そうなのかというとそれも断言出来ないのが実情です。
では開脚が出来ることで頭痛が治るという話はどこから来たのかちょっと詳しく調べてみました。
頭痛の原因
頭痛はさまざまな原因で起こります。開脚が出来るようになることで解消が期待できる頭痛は
- 肩こり
- 冷え
- ストレス
などが原因となっているものだと考えられます。
この3つのどれか一つが原因で頭痛が起こっている場合もありますし、これら全てが原因になって頭痛が起きている可能性もあります。
開脚で頭痛が解消されるのは肩こり解消の恩恵?
頭痛と肩こりの関係
開脚が出来ると肩こりが改善される
股関節の柔軟性が低いと肩甲骨のゆがみにつながると上で書きました。
肩甲骨のゆがみは肩こりの原因になります。しかし、肩こりは肩甲骨のゆがみだけが原因で起こるわけではありません。
肩周辺の血流の悪さ、冷えが肩こりにつながることも珍しくないです。
開脚が出来るようになると全身の冷えが改善されるため、肩周辺の血流もよくなると考えられます。
そのため、開脚が出来るようになることで、「肩甲骨のゆがみ」「冷え」この2つが改善されるので、肩こり改善効果が期待できるようです。
冷えが改善されるから頭痛が治る?
頭痛は体温が高すぎても低すぎても起こります。体が冷えやすい人の場合、肩こりにつながりやすいため、頭痛も起こりやすいです。
開脚が出来るようになると全身の血の巡りがよくなる効果が期待できるので、冷えによって頭痛が起こりやすい方は改善が期待出来ると思います。
リラックス効果でストレス頭痛の緩和が期待出来るかも?
頭痛は過度の緊張やストレスで起こることがあります。
開脚にはリラックス効果があるので、緊張やストレスをほぐすことで頭痛の緩和が期待できるかもしれません。
ストレスの原因はいろいろなことが考えられるので、絶大な効果があると断言はできませんが、ストレスを悪化させる要因として、運動不足が挙げられます。
普段から運動している人にとっては効果が薄いかもしれませんが、運動不足な人からすれば開脚ストレッチも立派な運動なので、やってみる価値はありそうです。
開脚ストレッチの方法
開脚って足を左右前後に開くだけじゃないの?と思っていたのですが、ただ開脚するだけではストレッチの効果は弱いようです。
4段階にわけて挑戦
左右に開いて前に体を倒すことでより深く内ももが伸びます。
体を前に倒すのはいきなり、体全体を床につけようとするのではなく、段階にわけて挑戦するとよいそうです。
- 両手の平を床につける
- 両肘を床につける
- 両腕を床につける
- 上半身
両手を前につけるまでは多くの方が大丈夫かと思いますが、体が硬い人の場合は2くらいから難しくなりそうですね。
無理やり体を前に倒そうとすれば、体を傷めることになるので、あくまで無理のない範囲で挑戦してみてください。
股関節ストレッチ
泉栄子先生のストレッチ方法もご紹介しておきます。
タオルを使って股関節ストレッチ
フェイスタオルを用意します。体が硬いという自覚のある人は少し長めのタオルを用意してください。
- 仰向けに寝て、両足のひざを立てます。
- 片足を上にあげて、足の裏にタオルをひっかけます。
- 自分の体に向けて足をゆらします。この時、あげた方のひざが曲がらないようにするのがポイントです。
- 足を前後にゆらしたら、その足をゆっくり右に向けます。(斜め右くらい)
- 体の正面にゆっくりと戻し、今度は左にゆっくり向けます。
- 片足が終わったら逆側の足で繰り返します。
4.5.はちょっと痛いようなので、無理しないようにしましょう。
しこストレッチ
しこと言えば、そうおすもうさんのしこですね。簡単そうに見えますが、結構効きます。
- 肩幅より少しだけ広めに足を開く
- 腰を落とし、四股の姿勢をとります。
- その姿勢を保ったまま、太ももに手を置き、腰を20回ほど上下させます。
- 片方の肩を内側に入れて30秒キープ、逆側の肩を入れて30秒キープ
1.のとき、足は外側に向けるようにしてください。
前後開脚のコツ
前後の開脚をすると足が曲がってしまうという人は多いそうです。
前後開脚は無理に開こうとすると腰や背骨を傷めるリスクがあるので、無理はしないようにしてください。
前後開脚をするコツは
- お腹の前から太ももを伸ばすようイメージする
- 腰をまっすぐにし、背骨を曲げないで体と頭を上にあげる
- 前の太ももの裏とひざをしっかり伸ばす
前後開脚をするとひざが曲がってしまう、背中が曲がるなどの場合は太ももの筋肉が硬くなっていることが考えられます。
体の重みで無理やり伸ばしてしまうと体を傷めてしまうため、時間をかけてゆっくり伸ばしていきましょう。
180度開脚は出来る必要ない?
本日付(2017年1月31日)の日経ビジネスオンラインに体がかたい人には希望とも取れる記事が載っていました。
記事は「一般人が日常生活をおくる上で90度程度の開脚ができれば問題ない」というもの。
しかも180度まで開脚ができてしまうくらい関節が柔らかいと歳をとったときに関節を支えるために筋肉が衰えてゆがみなどを引き起こすリスクがあるそうです。
180度開脚が出来るように、、、と言われたらハードルが高すぎて、嫌になってしまいそうですが、「90度でいいよ!」と言われたらなんとかなる気がしますよね。
それに早く180度開脚が出来るようになりたいからといって、無理に開脚しようとすれば筋を傷めるリスクもあります。
180度開脚は出来るようになる必要はないとしてもある程度の柔軟性は必要です。
ひとまずは90度を一つの目標としてストレッチをしたら、頑張りすぎるリスクを低減出来るのではないでしょうか。
普段運動することが全くないという方が毎日開脚ストレッチをするようになれば、それは良いことなので、毎日気持ちがよいと感じる範囲で取り組めたらよいのかなと思います。
まとめ
- 開脚ができることによって、股関節の柔軟性があがり、股関節・骨盤・肩甲骨のゆがみ改善が期待できる
- 開脚ができるようになると冷えやむくみが改善され、便秘、生理痛などが改善される
- 開脚ができるようになると、肩こり・冷え改善につながることから頭痛の解消も期待できる
- 180度開脚が出来なくても十分に柔軟性を保つことができる
- 180度開脚を無理にしようとすると将来的にゆがみの原因になったり、筋を傷めたりする原因になる