アルコールは肌荒れの素になる?お酒の適量ってどのくらいなの?

社会に出て働くようになれば、お酒の付き合いは必ずと言っていい程ついて回ります。だからといって飲める分だけ飲んでいては体にとっても毒であり、肌にとっても毒なんです。飲み会の翌日の日に万全な肌コンディションで出かけられる人はなかなかいないのではないでしょうか?
アルコールと肌荒れの問題は女性だけでなく男性も例外ではありません。社会人になってから肌荒れ続き、、、という方はストレス発散のためのアルコールが肌荒れの原因になっているかもしれませんよ?
今回はアルコールと肌荒れの関係についてまとめました。
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アルコールを摂取した時に起こる肌の変化
アルコールを摂取すると体内はこのような働きをします。アルコールが体外へ排出されるまでに最低でも3時間から4時間程度かかるのですが、(体重や性別など個人差が大きい)それまでの間に肌表面には様々な変化が表れます。
ニキビ跡・シミなどが目立ちだす
アルコールを飲んだとき、体がポカポカしたり顔が赤くなったりしたという経験は誰しもあると思います。これはアルコールを摂取すると血行がよくなる効果があるからです。そのため寒い地方や国では度数の高いお酒を飲む風習があります。
しかし、長年の肌荒れに悩まされている人にとってこの状態は大ピンチ。女性であれば尚の事、コンシーラーで必死に隠したニキビ跡もシミも血行促進に伴って表面に赤く浮き出てくるのが困りものです。平常時であれば綺麗に馴染んでいたニキビ跡・シミの境目も、アルコールが入って肌が赤くなることでニキビ跡・シミの部分だけ白浮きしてしまって斑顔になってしまうなんて悲劇も珍しくありません。
湿疹・蕁麻疹が出る・かゆみを感じる
湿疹・蕁麻疹などの症状は体質の個人差が大きいですが、肌が弱くアトピー持ちの人などの場合はアルコール摂取によって肌にかゆみが生じたりします。この状態で引っ掻いてしまうと肌荒れが悪化する原因になるため、絶対に我慢が必要です。
毛穴が開く
血行が良くなると顔などの毛穴が開きます。毛穴が開くと皮脂が分泌されてテカリやすくなったり、肌の水分が奪われて乾燥しやすくなります。そうなると肌はとても敏感な状態になるので、トラブルが起こりやすくなります。
アルコール摂取で肌荒れが起こるのは一体なぜ?
ニキビ
アルコールを摂取することで血管が拡張され、皮脂分泌も過剰になります。またカクテル、梅酒をはじめとした果実酒など糖分たっぷりのお酒をガブガブ飲むことで糖分の摂り過ぎにもつながり、余計に皮脂をたくさん分泌させてしまいます。焼き菓子やチョコレートなどの洋菓子は意識して控えることが出来てもお酒は無意識にたくさん飲んでしまう人が意外に多いように思います。糖分を摂っているという点ではお菓子もお酒も変わらないため、お酒の選び方を見直す必要がありそうです。
ビタミン・ミネラルなどの消失
アルコールを摂取したとき、体は毒素が入ってきたとして早く体外に排出しようと動きます。そのとき本来なら吸収するはずのビタミンA・ビタミンB群などの吸収を阻害してしまいます。また、アルコールには利尿作用があるため、カリウム、カルシウム、ナトリウムや亜鉛などのミネラルも一緒に体外に排出してしまうためたくさんの栄養素が失われます。
それに加えてアルコールを分解するためにもたくさんの栄養素を必要とするため、栄養不足の状態に陥ります。上手くアルコールを分解できなかった結果として二日酔いの症状が起こります。
当然、毒素分解のための栄養素が足りない状態ということは肌に十分な栄養を届けることもできないため肌荒れが起こります。
眠りが浅くなる
アルコールを摂取すると眠気が襲ってくることは多々ありますが、たくさんのアルコールを飲むと返って睡眠の質を下げたり、寝つきが悪くなったりすることがあります。(動悸や頭痛の症状が出る。)
不眠症の人やストレスで悩む人がアルコール摂取によって問題を解決(眠ろうとする)しようとするのは珍しくないことですが、これを繰り返すことによってアルコール依存性になる危険も潜んでおり、睡眠の質は下がっていくため更にストレスが増えたり症状が悪化するということも起きかねません。
睡眠不足になると肌荒れも起こりやすく治りも悪くなるため、悪循環が起こります。
肝臓の負担が増え、ターンオーバーがうまくいかなくなる
肝臓が悪いと肌の生まれ変わりがうまくいかなくなり、くすみや肌荒れの原因になります。アルコールの過剰摂取は肝硬変などの病気の原因となる上に、肝臓は「沈黙の臓器」と言われるほど悪くなっても症状が目立たず、気がついた時には手遅れであることが多いです。お酒好きな人ほど注意する必要があります。
またこれら以外にお酒を飲む時に揚げ物や味付けの濃い料理が多いということも肌荒れの原因になります。唐揚げなどの揚げ物は魅力的ですが、サラダや豆腐など油控えめなものを積極的に取るように心がけましょう。
肌荒れを起こす食べ物と肌荒れを改善する食べ物についてはこちらにも書いています。→肌荒れを食べ物で改善するには?~効果的な栄養素・食べ物~
アルコール摂取による美肌効果
アルコールが肌荒れを起こす原因になるとばかり述べてきましたが、アルコールの中には美肌効果があると言われているものもあります。正しく飲むことができれば、お酒を飲みながら美肌を目指せるということです。お酒好きの方は特にご注目ください。
ワイン
赤ワインに含まれるポリフェノールが抗酸化作用を持ち、アンチエイジングにつながるという話は有名です。白ワインはデトックス効果が高く、赤ワインも白ワインも女性にとって味方のお酒といっても過言ではありません。体を温めるため生理痛などの女性のトラブルにも最適です。
日本酒
日本酒に含まれるアミノ酸や麹酸には美肌効果・美白効果があるとして、化粧水にも使われていることがあります。日本酒を継続して飲んでいる人は肌が綺麗という話もあります。
ウイスキー
メラニン色素の生成を抑えるリオニレシノールという成分が含まれるため、美白効果があります。また、ウイスキーの香りはリラックス効果も高いです。ただのウイスキーが苦手ならハイボールにできるという点も魅力的です。
焼酎
糖質をほとんど含まず、低カロリー低糖質で安心して飲めるという点のほかにポリフェノール(アントシアニン)を含むため、アンチエイジングやダイエットに最適です。血液をサラサラにして血栓を防ぐ効果もあるため、健康面で見ても魅力的です。
マッコリ
朝鮮生まれの醸造酒であり、米から作られるお酒です。乳酸菌やビタミン、食物繊維、クエン酸、アミノ酸などの成分を含み美容に良いお酒として女性の人気が高いです。
ビール
意外にもビタミンB群、葉酸、パントテン酸などの栄養素を含んでおり、原料であるホップに含まれるフィストロゲンという成分が女性ホルモンに似た働きをするため、女性ホルモンの乱れを整える効果も期待できるとか。
美肌効果を得るためのアルコールの適量とは
アルコールによる美肌効果を得るのであれば、何より
「適量を守って摂取すること」
は絶対条件です。アルコールは多量に取れば体の冷えを引き起こし、体調不良を起こす原因になるものです。女性の場合、甘いカクテルを飲みたいところですが、飲みやすくてアルコール・糖分の摂り過ぎにつながるためカクテル以外のものを選んで飲む方が安心です。
主なお酒の適量は以下になります。
- ワイン:グラス2杯
- 日本酒:1合
- ウイスキー:ダブル2杯
- 焼酎:0.6合(110ml程度)
- マッコリ:中ジョッキ1杯(400ml前後)(アルコール度数6%の場合)
- ビール:中瓶1本
※ここでの適量は純アルコール換算20gを基準として計算しています。
計算式は20÷0.8÷[アルコール度数(%)÷100]=アルコール摂取適量(ml)