肌荒れの原因はコーヒー?肌荒れしないようにするには?

食べ物・飲み物が肌にも影響を与えるということは別の記事(→肌荒れを食べ物で改善するには?~効果的な栄養素・食べ物~)でも触れていますが、コーヒーは刺激物であり、胃腸に優しいとは言えません。
胃が荒れていても肌荒れにつながるので、コーヒーを飲むときには気を付けた方がよいポイントがあります。
今日は肌荒れを起こさないようにするコーヒーの飲み方について調べました。
Contents
コーヒーで肌荒れが起こる理由
胃が荒れる
これはコーヒーが胃液の分泌を促し、胃酸が胃の粘膜を溶かしてしまうからです。
そのため、朝起きてすぐの胃が空っぽな状態で熱いコーヒーを飲むのはよくないと言われています。(熱いもの、辛いものも胃にはあまりよくありません。)
胃の粘膜がダメージを受けると食べ物の栄養を十分に吸収できなくなり、肌荒れが起こります。
胃が荒れた状態のままだと美肌に良いと言われている食べ物を摂取した場合でもきちんと栄養が吸収されないため、あまり意味がない状態になってしまうのです。
砂糖・脂肪分の摂りすぎ
コーヒーをブラック以外で飲むことが多い方はチェックしてほしいポイントです。
クッキー、ケーキ、アイスクリームなど糖分、乳脂肪分の摂りすぎはニキビをはじめとした肌荒れの原因になります。
テカりやべたつきも体内で吸収された脂肪分によって皮脂分泌が過剰になった結果です。
コーヒーを飲むときにコーヒーフレッシュ、砂糖をふんだんに入れてコーヒーを飲んでいる場合、糖と脂肪たっぷりのおやつを食べているのと変わりありません。
お菓子はあまり食べないのに肌荒れが治らない、ニキビが出来るという方はコーヒーの砂糖を減らしてみるのをおすすめします。可能であればブラックがおすすめです。
(甘い洋菓子とコーヒーの組み合わせは定番ですが、コーヒーに砂糖、コーヒーフレッシュを入れていたら、肌にとってはダブルの打撃です。)
<コーヒーフレッシュ>
余談ですが、コーヒーフレッシュは一見ミルクのように見えて、ミルクではなく、その正体は植物性の油を使ったミルクによく似た代用品です。(バターとマーガリンの違いみたいなものだと私は思っています。)
一般的にトランス脂肪酸が多く含まれ、植物性油脂に乳化剤や香料、着色料が配合されて製造されます。
トランス脂肪酸は悪玉コレステロールを増加させ、心臓系の疾患を引き起こすリスクが高くなると言われています。
コーヒーフレッシュと同じくコーヒーのお伴としてよく知られているクリープですが、クリープは乳製品なのでコーヒーフレッシュとは少し違います。
とはいえ、糖分たっぷりなのは変わらないので、使い過ぎには要注意です。
コーヒーには牛乳や豆乳を入れるとほんのり甘くなるので、砂糖を控えることが出来ます。
カフェインの過剰摂取
睡眠不足
カフェインを含むものを摂取した日の夜、眠れなくなった経験はありませんか?
こどもの頃にはカフェインを含む栄養ドリンクを飲むと「眠れなくなるよ」と注意されたものでした。
カフェインの過剰摂取によって眠りにつきづらくなったり、眠りが浅くなったりして良い睡眠を得られず睡眠不足になります。
睡眠不足だと自律神経やホルモンバランスの乱れを引き起こし、ターンオーバーが乱れてしまいます。
これによって肌の生まれ変わりが上手くいかず肌荒れが起こる原因になるのです。
ビタミンCが排出される
カフェインは利尿作用があります。シミやそばかす対策、ニキビ対策に欠かせない美肌を作るビタミンの一つであるビタミンCはカフェインの利尿作用によって体外に排出されてしまいます。
ビタミンCはコラーゲンの材料にもなる栄養素なので、コーヒーの飲み過ぎは美肌から遠ざかる習慣と言えるでしょう。
鉄不足
コーヒーにも緑茶などと同じくタンニンが含まれていて、タンニンは鉄の吸収を阻害してしまいます。
鉄不足になると十分な栄養が肌にいきわたらなくなり、肌荒れを引き起こします。
肌荒れ以外には口臭や歯への色素沈着の原因になったり、カフェインの過剰摂取によって鬱や体のだるさを招いたりすることがあります。
コーヒーを飲むことによるうれしい効果
コーヒーで肌荒れが起こる原因だけ見るとコーヒーは肌に悪いものなのかと勘違いしそうですが、コーヒーによる美容効果も侮れません。
最近ではコーヒーは体に悪いというイメージが薄まり、ポリフェノールの抗酸化作用が注目されたことで、健康的・美容に良いイメージもついてきました。
具体的には
- アンチエイジング
(ポリフェノールによる抗酸化作用) - ダイエット
(カフェインとクロロゲン酸による脂肪燃焼効果) - 肝機能向上※による肌荒れ・くすみなどの症状改善
(ポリフェノールが過酸化脂質の発生を抑え、肝臓への負担を軽減する)
※肝臓は解毒や代謝に関係する臓器で、肝臓が悪いと有害な物質が体内を巡り、肌荒れやくすみの原因になる。
など美容面でよいところのほかに、
集中力を高めてくれる、二日酔いを防止する、リラックス効果があるなどのメリットがあります。
コーヒーによる肌荒れを防ぐには
コーヒー飲みすぎは肌荒れを起こす原因になりますが、飲み過ぎさえしなければ肌荒れ防止効果にも優れた飲み物なのです。
コーヒーの恩恵を十分に受けるため、肌荒れしにくいコーヒーの飲み方を知っておきましょう。
食後に飲む
胃が荒れるのを防ぐためにコーヒーは食後に飲むのがオススメです。
食後30分位に飲むと脂肪燃焼効果が高くなるので、ダイエット効果も期待できます。
出来る限りブラック、難しければコーヒーフレッシュではなく牛乳か豆乳を
糖分、脂肪分の摂りすぎで肌荒れを起こさないために出来ればブラックで飲むようにしましょう。
ただ、ブラックコーヒーは胃に負担をかけるものでもあるので、牛乳や豆乳を加えて飲むと胃の負担と糖分摂取を軽減することが出来ます。
1日3杯~4杯程度が目安、飲み過ぎない
カフェインの過剰によるビタミン不足や鉄不足の予防、睡眠不足、胃荒れを防ぐために、コーヒーは1日3杯~4杯に抑えましょう。
ハーブコーヒー、カフェインレスコーヒーにしてみる
ハーブコーヒーはノンカフェインのコーヒーで、カフェインの効果は得られませんが種類によって様々な効果を得られます。
タンポポ、チコリの根、大麦、大豆、玄米などの種類があります。
カフェインレスコーヒーは少しだけカフェインが含まれています。ほんの少しだけでもカフェインを取りたい時はカフェインレスコーヒーがおすすめです。
まとめ
- コーヒーは肌荒れする原因にもなるけれど、飲み方を工夫すれば美容や健康に役立てることが出来る。
- 飲むタイミング・砂糖など糖類・脂肪分の量・飲む量に配慮して飲めば肌荒れは起きにくくなる。