冷え性に効く入浴剤って?~入浴剤の種類・効能・手作り~

夏の入浴時はハッカ油を湯船に数滴たらしてバスタイムを楽しんでいました。爽やかな香りで気分転換になるし、頭もスッキリする気がして気に入っていたのですが、冬になって寒くなってくるとさすがにあの涼し気な香りだとなんだか寒々しいし、だからと言って何も入れない状態だと物足りなく感じていました。
そこで久々に入浴剤を買ってみたのですが、冷え性に効くと書かれているものの多いこと多いこと。
冷え性に効く入浴剤ってどんな特徴があるんだろう、、、本当に効果はあるんだろうか、、、といろいろと疑問に感じたので、今回は冷え性と入浴剤について調べました。
Contents
冷え性の人が入浴剤を入れた方がよい理由
入浴剤の効能を見てみると「冷え」「冷え性」などという記載がある確立が高いと感じているのは私だけではないと思います。
それも入浴剤の多くは炭酸ナトリウムや硫酸ナトリウムなどの「無機塩素系」の成分でできているものが多いそうで、これらの成分がそもそも体を温める作用を持っているのだそうです。
市販されている入浴剤のうち、最も一般的と言ってもいいのがこのタイプだそうなので、入浴剤なしで入浴するよりも何かしら入浴剤を使用したほうが冷え性改善に効果的と言えます。
後述の「どのタイプの入浴剤が冷え性に効くの?」の項でも書いている炭酸ガス系入浴剤やバスソルトは無機塩素系入浴剤です。
冷え性を改善する入浴剤選びのポイント
冷え性改善に効果の高い入浴剤を選ぶなら
- 血行を促進する作用が高いこと
- 保温効果が高いこと
この2点は大切なチェックポイントです。冷え性を改善するためには欠かすことの出来ないところになります。
単純に入浴するだけでも十分体は温まりますが、血行促進や保温などの効果が高い入浴剤を選ぶことによって冷えにくい体の状態を作ることにつながります。
入浴剤にはどんなタイプがあるの?
一口に入浴剤と言っても
- 温泉系
- バスソルトタイプ
- 保湿系
- 炭酸ガス系
- バブルバス系
- 天然素材系
といろいろな種類があります。ドラッグストアやスーパーなどで入浴剤コーナーに行くとたくさんありすぎてどれを買えばいいのか迷ってしまうということも少なくないのではありませんか?
どんなに品ぞろえが限られたお店でも10種類程度はそろっているような気がします。
どのタイプの入浴剤が冷え性に効くの?
冷え性に効くと書かれている入浴剤は本当に多いのですが、入浴剤の中でも特に冷え性に効果があるのは
- 炭酸ガス系
- バスソルトタイプ
のようです。加えて冷え性改善に効果のある天然素材を使ったものも当てはまります。
炭酸ガス系入浴剤が冷え性に効くのはなぜ?
炭酸ガス系の入浴剤が冷え性改善に効果的なのは炭酸ガスが肌の外側から取り込まれ、冷えて縮こまった細部の血管を拡げてくれるからだそうです。
お風呂に入って体が温まったのと相まって体の細部まで十分に体を温め、冷えを改善してくれます。
炭酸ガス系の入浴剤というと、
- バブ
- きき湯
などがよく知られていますよね。バブは昔からある商品ですが、近頃は香りのレパートリーも豊富になってきて、選ぶ楽しみもありますよね。
私は先日「バブうるおい+(プラス)ホワイトカモミールの香り」を買いました。もちろん冷え性も効能のところに書かれていました。
バスソルトが冷え性の改善に効くのはなぜ?
バスソルトは名前の通り塩から作られた入浴剤です。バスソルトが冷え性の改善に効果があるのは血行促進効果と保温効果が高いからです。
バスソルトを湯船に入れてお風呂に入るといつもよりたくさん汗をかいてしかも冷えにくいです。
お風呂から出ても足元がポカポカして夜寝る時もぐっすり眠れる気がします。
バスソルトについてはこちらにも書いています。→冷え性の改善にはお風呂!~冷え解消に最適なお風呂の楽しみ方~
冷え性の改善に効果的な天然素材系入浴剤とは
身近な食べ物などを入浴剤として使用する方法もあります。(すでにバスソルトも塩なわけですが)
例えば、冬に入浴剤として使用するものと言えば、
ゆず
冬至にはゆず湯という風習が日本にはありますよね?(私は残念ながらゆず湯をするような家庭に生まれなかったので、実際にやったことはありませんが)
ゆずは血行を促進する効果があり、皮に含まれる成分が保温効果を持っているそうで、冬至にゆず湯に入ることで風邪をひかずに元気に過ごすことが出来るという謂れもあるそうです。
ゆずのような柑橘系の香りはとても強く、リフレッシュ効果も高いので、来年こそはやってみたいです。(ゆずの値段が高いので買わないというのもありますが、一度くらいはやってみたい)
他はみかんや生姜なども冷え解消に効果的だそうです。※詳しくは後述
冷え性に効く入浴剤ランキング・楽天
冷え性に効く入浴剤はどんなものが人気があるのかと思い、楽天市場をチェックしてみたところ、
バスソルトや炭酸などの入浴剤が人気のようでした。(画像は2016年12月下旬のランキングです。)
年末のお歳暮や福袋シーズンということもあって、複数の種類が入っているセット売り商品が多く値段がそこそこ高めです。
入浴剤は手作りすることも出来る
毎日入るお風呂に使うものなので、入浴剤は想像以上に消費が早いです。良い物は値段もするし、もったいないなと感じてしまう人も少なくないかと。
手作りすることが出来る入浴剤には、
- バスソルト
- バスボム
などがあります。これに加えて食べ物や植物に手を加えて入浴剤にすることも出来ます。
バスソルトを手作りしよう
バスソルトは岩塩や死海の塩などの天然塩とエプソムソルトのいずれかをベースにして作られています。
エプソムソルトとは硫酸マグネシウムを成分とした人工物です。手作りする場合は手に入りやすいものを使用すればよいと思いますが、岩塩などの天然塩を使用した方が料理にも使えてお得?なんて気もします。
さっそく、バスソルトの作り方ですが、びっくりするほど簡単です。
なんと塩にエッセンシャルオイルを加えて混ぜ合わせるだけで完成!
分量は200gの塩に対して15滴ほどのエッセンシャルオイルを加えます。
ハーブの葉や花などを一緒に混ぜると一気にオシャレ度が増して気分も上がること間違いなしです。
バスボムを手作りしよう
バスボムはバブのように細かい泡を出しながら溶けていく入浴剤(=炭酸ガス系)のことです。最近はバスボムメーカーというものもあって、自分で簡単に作ることが出来ます。
バスボムの材料は
- 重曹
- コーンスターチもしくは片栗粉
- クエン酸
- エッセンシャルオイル
- 水
です。分量は重曹100gに対してコーンスターチ(片栗粉)50g、クエン酸50g、水少々、エッセンシャルオイル15滴前後を加えます。(これで20g×8個分)
粉類とエッセンシャルオイルを混ぜたら、水を少しずつ様子を見ながら加えて手で塊が作れる状態にします。
手で丸めてもOKですし、バスボムメーカーで作るもよし、製氷皿などを使って形作ることも出来ます。最近はかわいい形の製氷皿がたくさんあるので色々な形で作るのも楽しそうです。(動物の形やハート、星などいろいろと)
形を整えたら半日から1日くらい乾燥時間を設けてください。保存は密閉できる入れ物に入れておきましょう。(空気にさらすと香りが消えてしまうそう)
普通に作ったら白いバスボムになりますが、食用の着色料やドライハーブを加えて作ることも出来ます。カラフルなバスボムを作ったら素敵なプレゼントになりそうです。
冷え性改善手作りバスソルト・バスボムにおすすめのエッセンシャルオイル
使用するエッセンシャルオイルは冷え性に効くものを作りたいなら
- ユズ
- ジンジャー
- ローズマリー
などがおすすめです。いずれも血行促進効果があります。冷え性改善にぴったりです。
この3種類のエッセンシャルオイルは容量にもよりますが、1000円前後で購入できる場合もあって手ごろです。
ぜひ、冷え性改善のために3つ揃えてみてはいかがでしょうか。ブレンドしても楽しめそうです。
食べ物を入浴剤代わりにしてみよう
上の項でゆず湯について書きましたが、ゆず以外にも入浴に使うことが出来て冷え性改善に効果的なものがあります。
例えば、
- みかんの皮
- 生姜
- 日本酒
などです。
みかんの皮は天日干しして乾かしたものをお風呂に浮かべます。
生姜は乾燥させるのではなくすりおろしたり、刻んだりしたものを使うと香りが強く感じられてよいそうです。
みかんの皮も生姜も伝染したストッキングやガーゼなどの布袋に入れて使用します。
日本酒風呂は日本酒をお湯に加えるだけなのでとても簡単です。(量はコップ1杯~2杯程度でよいそう)
女優の長澤まさみさんや藤原紀香さんなども実践しているらしく、冷え解消だけでなく美肌効果も高いんだとか。
余った日本酒などがあればぜひやってみてください。
まとめ
今まで入浴剤は時々気分を変えたくて使う、安くなっているから買うという程度の「なくてもいいもの」という位置づけだったのですが、今回冷え性と入浴剤について調べたことで、少し見方が変わったような気がします。
年間通して入浴剤を使用する必要があるとは今のところ思いませんが、少なくとも体が冷えやすい冬の間はもっと積極的に入浴剤を使っていこうと思いました。
バスボムメーカーを買おうとまでは思いませんが、入浴剤を常に買っていると財布に優しくないので、手作りもいいなと思います。
冬には使えませんが、岩塩さえあればハッカ油のバスソルトが作れそうなので、一度はやってみたいです。
今回の内容をまとめると、
- 市販の入浴剤は無機塩素系入浴剤が多く、無機塩素系の成分は血行促進作用が高いため、「冷え性改善」をうたった入浴剤が多くみられる。
- 冷え性を改善したいのであれば、入浴剤を使った方が効果が期待できる。
- 冷え性改善を狙うなら「血行促進効果の高い物」「保温効果の高い物」を選ぶこと
- 入浴剤の種類なら「炭酸ガス系」「バスソルトタイプ」がおすすめ。
- 冷え性に効く入浴剤は手作りすることも出来る、バスソルト、バスボム、食べ物を使用するなど様々。
となります。