眠りが浅いと夢をみるって本当ですか?どうして夢をみるの?

最近、寝ているときによく夢をみます。なるべく早く寝て睡眠時間を確保しているはずなのに、「よく寝た!」というすっきり感が得られずもやもやしている状態が続いています。
「眠りが浅いときに夢をみるものだ」と昔聞いたことがありますが、夢を繰り返し見るということはやはり熟睡できていないのでしょうか?
今回は眠りが浅いことと夢をみることの関わりについて調べました。
睡眠について
眠ろうと思ってすぐに熟睡出来ると言う人は少ないと思います。多くの方は眠りが目を瞑ってしばらくはまだ起きていて、いつの間にか寝ていますよね。
そうです、睡眠には眠りが浅い時と深い時でリズムが作られています。
- レム睡眠
- ノンレム睡眠
と呼ばれるものです。
レム睡眠
レム睡眠の役割は
- 体を休める
ことが主であり、大脳は働いているのがこの睡眠の特徴です。
眼球も動くし、心拍数や血圧なども変動します。
起床時間にちょうど良くレム睡眠状態を会わせられると気持ちよく起きられるそうです。
ここで驚くのが1回のレム睡眠の状態は10分~20分程度の短い時間なのだとか。
思ったより短いなと私は感じましたが、みなさんいかがでしょうか?
ノンレム睡眠
ノンレム睡眠の役割は
- 体を休める
- 大脳を休める
この2つです。一般的に深い眠りについた状態を言います。
睡眠のリズム
レム睡眠時は体は休んでいるけれど、脳が働いている状態です。
脳が休めていないとよくないイメージがありますが、10分~20分という短い時間のことであり、大脳ではこのタイミングでその日就寝前までに得た情報を整理して取捨選択したり、記憶を定着させたりするので、生活する上で大切な時間でもあります。
睡眠の役割についてはこちらでも書いています。→不眠が続くとどうなるのか?
夢をみるとき
夢をみているときの多くはレム睡眠に入っている時なのだそうです。
レム睡眠の時は色や音や触った感触などをリアルに感じられる夢であることが多く、これは大脳が働いているからです。
夢の内容も覚えていることが多いので、現実に近い内容だと本当に起こったことなのか夢だったのかわかりにくいことも多々あります。
ノンレム睡眠の時でも夢を見ることはあるようですが、ごく稀であって見たとしても音や色がないものになるそうです。
「夢をみた」と聞いた時、レム睡眠時に見る夢をイメージすることが多いと思います。
そのため、夢を見る=眠りが浅いという考えも絶対間違いとは言えないのかもしれません。
しかし、睡眠にはリズムがあるため、ずっと眠りが浅い状態とうわけではなく、ずっと夢を見続けているというわけではないそうです。
レム睡眠の時間は数十分間なので、夢を見たとしてもその間ということになります。(ノンレム睡眠の時に夢を見た場合は異なりますが)
夢の内容を思い返してみると丸一日というよりも日常の一部分を切り取ったような印象がありませんか?
昔、夢を見るのは目覚める前の少しの間だけだと聞いたことがあります。
それが本当なのであれば、夢が丸一日じゃないのも納得ですよね。
夢を見ることが多いレム睡眠の時は起きるための準備をしている状態とも言われているそうです。深い眠りに入っているノンレム睡眠状態からいきなり起きようとすると脳への負担が大きいからなんだとか。
夢を見るのは明け方が多いといわれるのもこれが原因なのかもしれません。
また夜中に夢を見て目が覚めたときなどは、夢の内容を覚えていることが珍しくないものです。これは眠りが浅いレム睡眠状態、脳が働いている状態から目が覚めるので、夢を覚えていることが多いと言われています。
夢の内容
夢は無意識のうちに見るものなので、深層心理を表すとも言われます。
夢占いの本などを見ていると非現実的な内容の夢が項目に挙がっていることもあるので、夢の内容が現実とリンクしていないこともあります。
夢の内容がマイナス面の強いものなら、日常生活の中でストレスが溜まっている可能性も高いですし、夢の内容が現実にもあり得る内容だった場合は不安や心配ごとがあるのかもしれません。
それに加えて寝ても寝た気がしない、寝ているのに疲れが取れないなどの疲労感がある場合には病院へ行くのも検討した方がよいでしょう。
特にマイナス思考の人はマイナス面の強い夢を見ることが多いようです。マイナス思考の人は考え過ぎてしまう一面も持っているため、楽観的で物事を深く考えない傾向のある人よりはいやーな夢を見てしまうことが多くなるそうです。
眠りが浅くなる原因
眠りが浅くなる原因として
- アルコール
- カフェイン
- 香辛料
- ストレス
などが考えられます。
寝付きが悪い時に早く眠ろうとしてアルコールを飲んだら、反って目が覚めてしまって眠れなくなったということや、翌朝早起きしなければならないため、カフェイン入りの飲み物を飲んで無理やり早起きするなどそういった経験がある方も珍しくはないと思います。(何をかくそう私がそう言った経験をしている!)
そのほか、寝る直前に食べた食事の香辛料で脳が活性化していたり、ストレスが原因で眠りが浅くなったりすることもあります。
深い眠りであるノンレム睡眠はストレスを緩和してくれる作用もあるので、ストレスが溜まった時こそしっかり眠ることが大切ということですね。
眠りが浅いということは脳が働いている状態になるため、必然的に夢を見やすくなるのです。
また、妊娠によって眠りが浅くなるということも起こります。
ホルモンバランスの影響も大きいですが、おなかの中で赤ちゃんが大きくなってくると、胎動が原因で目を覚ましてしまうことも多くなるようです。
まとめ
- 眠りにはレム睡眠とノンレム睡眠があり、眠りが浅いのはレム睡眠
- レム睡眠時には色や音がはっきりとわかる夢を見ることが多く、目が覚めたときに夢の内容を覚えていることが多い
- 眠りが浅いから夢を見るというよりはレム睡眠の時は脳が働いているから夢を見ているという感じ
- 普通は1回の眠りでレム睡眠とノンレム睡眠が繰り返されるため、ずっと眠りが浅い状態なわけではない
- 寝ても疲れが取れない、寝た気がしないなどの場合は寝つけていない可能性も考えられる