シナモンが髪に良いって本当?シナモンが髪にもたらす効果とは

体を温める作用があり、冷えに効果があるとしてご紹介してきたシナモンですが、実は髪にも効果があることがわかりました。
血行促進に伴って育毛効果や抜け毛予防などが期待できます。
シナモンとは
香辛料として使われるシナモンはシナモンの樹木の樹の皮を使って作られています。アップルパイやバナナケーキ、ドーナツなどの洋菓子や日本では生八つ橋に使われていてあの独特の香りの正体でもあります。(ニッキのことです。)デンマークで有名なシナモンロールにも使われているので、シナモンの香りと聞いただけではピンと来ない人でも嗅いだらわかるのではないかと思います。
紅茶やコーヒーにも添えられることがあり、シナモンスティックを見たことがある人も珍しくないでしょう。料理にも使われることは珍しくなく、カレーなどの料理に含まれることもしばしばです。
シナモンにも種類があり中でも香辛料として知られているのはセイロンシナモンとカシアシナモンです。セイロンシナモンはお菓子などの甘いものによく合い、カシアシナモンは料理などの甘くないものによく合います。
シナモンはエッセンシャルオイルとしても使われていて、シナモンの香りは気分を前向きにしてくれる効果があり、疲労感やうつ状態を緩和してくれるのが特徴です。
あまり知られていませんが、カリウムや鉄、マグネシウムなどのミネラルを含む香辛料でもあります。
漢方としても活躍するシナモン
シナモンは桂皮(けいひ)という漢方の生薬としても使われています。シナモンは体を温める効果を持っているため、冷えの改善はもちろん胃腸の調子を整えたり、痛みを緩和したりなどの効果があるため生理痛の緩和にも使われることがあります。
シナモンが髪に与える作用
シナモンは髪にとって以下の効果を与えると言われています。
- 育毛促進
- 抜け毛予防
- 薄毛解消
シナモンは血行を促す作用があると再三言ってきましたが、血行を促すだけでなく人間の体の様々な部分に巡っている毛細血管を修復するという作用もあります。人間の体が血管を辿って体に栄養を運ぶようにできているのは知っての通りですが、毛細血管がボロボロな状態だと十分な栄養が髪や爪、肌などの細部に行き届きません。となると髪や肌、爪などの細部は当然のことながら艶がなくなったり、髪が細くなったり状態が悪くなるのは仕方がないことです。髪で言えば健康な髪が育たなくなり、抜け毛が目立ったり、薄毛が気になるようになったりします。
しかし、シナモンは頭皮や顔、手足に張り巡らされている毛細血管を健康な状態に戻す手助けをしてくれるので、定期的にシナモンを摂取すると髪や爪、顔に十分な栄養が行き届くようになり、育毛や抜け毛予防の効果が発揮されます。十分な栄養が行き届けば当然、髪にツヤは出ますし、綺麗に伸びるようになります。白髪も髪に栄養が行き届かなくなって起こることが多いため、白髪が気になる場合にも効果が期待できます。
一部、シナモンが髪を太くする薄毛解消の効果があるとも噂になりましたが、髪の太さそのものの変化というよりは髪が健康な状態に戻ったことで太くなったように感じるというのが正しいかもしれません。
シナモン活用法
シナモンの育毛・抜け毛予防などの効果を取り入れるためにはシナモンを継続して摂取する必要があります。しかしいきなりシナモンを毎日摂ろうと決めてもどう取り入れればいいのか迷うという方も多いはずです。そんな方がシナモンを簡単に日常に取り入れるにはパウダータイプのシナモンをおすすめします。
シナモンスティックを使って紅茶やコーヒーを入れるのはおしゃれで憧れますが、そのまま食べられるものでもないですし、あまりコストパフォーマンスがよくないような気がします。(1度使っても乾燥させれば何度か再利用できるらしいですが)その点パウダーは手軽です。紅茶やコーヒーに入れる場合は上からひとふりすれば十分シナモンの甘い香りが漂います。
私がやってみたシナモン活用例は
- ルイボスティー+シナモン(紅茶やコーヒーでも)
- ヨーグルト+シナモン
- 食パン+マーガリン+砂糖+シナモン(シナモントースト)
です。
ルイボスティーに入れるのは最初ドキドキだったのですが、ルイボスティーをベースにしたチャイが売られているのを知って挑戦してみました。あまり紅茶に入れた場合と変わりはないのかなと感じています。シナモンは味が気になるほど大量に入れることがないので、ルイボスティーの味はしっかり楽しめます。(シナモンパウダーは砂糖のように完全にお茶に溶けることはありません。カップの中にシナモンの痕跡が残るので洗う時はしっかりこすり洗いしてください。)シナモンスティックの場合は混ぜるために使ったり、一緒に煮出したりして使います。
今までヨーグルトにシナモンを入れたことがなかったのですが、思っていたい以上に相性が良かったです。ヨーグルトは最初から砂糖が含まれている甘みが強いものを使っています。シナモンは甘いものの方が相性がよいので、プレーンヨーグルトなどの場合もはちみつや砂糖を加えてシナモンを追加するとよさそうです。シナモンが甘さを強調してヨーグルトの美味しさを引き立ててくれます。
食パンなどのパンにマーガリンかバターを塗ってシナモンと砂糖をかけるだけで簡単にシナモントーストができます。(写真のは少し焼きすぎた感がありますが。)私が使用しているシナモンパウダーは砂糖が含まれていないものなので砂糖を加えましたが、最初から砂糖が混ぜられているシナモンシュガーも市販されています。シナモントーストだけを作りたい!絶対に紅茶には砂糖を入れる!などの場合はシナモンシュガーを買っておくのもそのまま使えて便利です。
このようにヨーグルトやトーストは朝食やおやつ、デザートとして取り入れることが出来ますし、紅茶やコーヒーをよく飲む方であればシナモンパウダーを一つ買っておけばリラックスタイムにひとふりするだけで育毛と抜け毛予防の効果を得やすくなります。
そのほか赤ワイン(ホットだとより香りがよくなる)に加えるのも楽しみ方の一つです。
シナモン摂取の注意点
冷えを改善してくれて、痛みの緩和や整腸作用もあって香りは気分を前向きにしてくれる上に育毛や抜け毛予防にもなるという良いことだらけのシナモンのように見えますが、過剰摂取には注意が必要です。
シナモンにはクマリンという成分が含まれていて、このクマリンを過剰摂取してしまうと肝機能に障害をもたらす可能性があります。そのため、いくらシナモンが大好きだったとしても節度を保って摂取するようにしましょう。
摂取料の目安は1日小さじ2分の1~1杯程度だそうです。普通にパウダーをひとふりして数回使う分には問題がない量だと思いますが、目安として頭に入れておくと安心でしょう。
まとめ
- シナモンはお菓子や料理などに香辛料として使われたり、エッセンシャルオイルとしても使われたりする。
- シナモンの効果は血行促進、鎮痛、整腸、髪の育毛や抜け毛、白髪予防などが期待できるほか、香りには前向きな気持ちにさせる作用がある。
- シナモンパウダーを使えば簡単に日常に取り入れられるが、クマリンの過剰摂取が懸念されるため1日小さじ2分の1~1杯程度に留めること。
冷え対策にシナモンを取り入れる方法についてはこちら