肩こりと頭痛と吐き気の関係

肩こりと頭痛に関係があるのは別の記事でも書いていますが、今日は特にそれらに付随する症状のうち、吐き気について詳しく触れたいと思います。
→肩こりと頭痛についてはこちら(肩こりと頭痛の関係、原因と解消法)
私事ですが、この記事を書いている今、肩こり、頭痛、吐き気をタイムリーに感じています。
実体験も交えつつ、どうしたら症状が楽になるのか調べていきたいと思います。
Contents
吐き気はなぜ起こるのか
まず、吐き気がどういうメカニズムで起こるのかについて知りたいと思います。
嘔吐は脳の中の「嘔吐中枢」が胃の出口を閉め、胃の筋肉や横隔膜に影響を与え、腹部を圧迫しすることで起こります。
嘔吐中枢が刺激される原因は病気だったり、自立神経が乱れたり、ホルモンバランスの乱れやストレスだったりといろいろな原因が考えられます。
体の防衛反応
体に危険なもの(腐った食べ物や毒物)を食べたときに、体を守るために嘔吐が起こります。
乗り物酔い
乗り物に乗っているときに感じる揺れや速度、方向の変化に対し、神経が異常を感じ、自立神経を乱れさせるために起こります。
ストレス
ストレスによって自律神経が乱れていた場合、胃の粘膜が弱り、少しの刺激で吐き気を感じることがあります。
つわり
妊娠初期症状の一つですが、ホルモンバランスが乱れ、精神的にも不安定になるため、吐き気が表れるようです。(人によっては全くない人もいる)
アルコール・食べ過ぎ
体の中でアセトアルデヒドの分解が間に合わなくなると吐き気につながります。
食べ過ぎや飲みすぎの場合も胃に負担がかかり、吐き気をもよおします。
肩こり・頭痛⇒吐き気の理由
そもそもなぜ肩こりと頭痛が吐き気に影響するのでしょうか。
神経が近接しているから
胃は離れたところにあるのに、不調が関係してくるのか不思議だなと思っていましたが、体に指令を送るのは脳の神経の仕事です。
肩こりと頭痛が起きているときに、何らかの刺激が嘔吐中枢に伝わっても不思議ではありません。
しかも頭痛を起こす神経と嘔吐を起こす神経とはとても近い場所にあるので、余計に影響を受けやすいそうです。
肩こり・頭痛・吐き気=病気!?
3つの症状が同時に起こっている場合、おおきな病気の場合もあります。
ずっと症状が続いていたり、症状がどんどん悪化したりする場合は、必ず軽視せず病院にかかりましょう。
肩関節の病気
肩が回らないなどひどい肩こりがあり、頭痛、吐き気が起こっている場合は肩の関節の病気の疑いがあります。
頚椎性の疾患
頚椎に異常が起こり、めまいと同時に吐き気や頭痛を起こすことがあるそうです。
首や肩こりがひどくなって、首を回すとめまいがするなどの症状がある場合、頚椎に疾患の疑いがあります。
脳の病気
脳の病気がある場合も肩こり、頭痛、吐き気をもよおすことがあります。
具体的にはくも膜下出血や脳梗塞などの病気です。
しびれや痙攣、ろれつが回らなくなるなどの症状がある場合はこれらの病気の疑いがあります。
耳や鼻、喉の病気
耳の中には平衡感覚を司る神経があり、めまいを起こす原因になります。
蓄膿症や咽頭炎などの病気は頭痛と肩こりを伴う場合もあるそうです。
鼻水が出る、顔が痛む、鼻水から強い臭いがするなどの症状がある場合は蓄膿症、喉の痛みや不快感、発熱などがある場合は咽頭炎の疑いがあります。
疲れ目
目の疲れは肩こり、頭痛、吐き気につながります。
目の奥が圧迫されるような痛みを感じていて、吐き気や頭痛があるようなら、原因は疲れ目と言っていいと思います。
肩こり、頭痛、吐き気を止めるには
最優先で止めたいのは頭痛、吐き気だと思います。
即効性がある治し方としては以下が一番でしょう。
薬を飲む
- 頭痛薬を飲む
- 吐き気止めを飲む
どちらの薬を飲むかはより、症状が重い方を先に飲んでください。
(私は頭痛薬を飲んだことで、大分楽になってきました。頭痛薬はノーシンピュアです。)
吐き気止めは乗り物酔いのものでも効き目があります。
最近では水なしで飲めるタイプもあるので、吐き気が辛い時でも飲みやすいです。(写真は水なしで飲めるラムネタイプ/トラベルミンファミリー)
ただ、 症状が酷いとなかなか薬が効かないので なるべく早めに飲むようにしましょう。(酔ってからでも効くとは書いてあっても早いにこしたことはないので)
自宅に薬がない場合は、 以下のことを試してみてください。
頭痛を治す
温めるもしくは冷やす
これはやってみて気持ちの良い方法を選んでください。
私の場合は、冷やしたら頭痛が多少緩和されました。
吐き気を治す
右向きになって横になる
胃の出口が右側にあるため、右向きに寝ることで逆流を抑えることができます。
部屋の温度を調節する
動くことができれば、部屋の温度を調節しましょう。
体が冷えていて吐き気につながっている可能性があるからです。
(冷房病などでは体が冷えて吐き気が出ます。)
ハッカの臭いを嗅ぐ
吐き気があるとき、臭いにも敏感になります。
可能であれば、ハッカの香りが吐き気や頭痛を抑える効果があるためハンカチやコットンなどにハッカの香りをつけて枕元に置いておくと 症状が緩和されることがあります。
(実際に私は頭痛と吐き気をこれで抑えられました。)
光や音を遮断する
吐き気があるときに強い光や音に敏感になることがあるので、目元を暗くし、静かな場所で過ごしましょう。
根本の原因肩こりを治す
病気でない場合に限ってですが、肩こりを解消するには、 ストレッチやマッサージで 筋肉の凝りをほぐすのが 大切です。
肩の周りや首を回したり、肩甲骨を動かすようにストレッチするとこりを解消するのに効果があります。
(肩を動かして強い痛みを感じる、首を回してめまいがするようなら、別の病気の疑いがあるので病院へ)
また、目を使うと余計に肩こりを悪化させるため、可能な限りスマホやパソコンなどの機械を使用せず、目の周りを温めたり、 目の筋肉をほぐすストレッチをしたりしましょう。